
導入事例Case Studies
東京油槽株式会社は1987年4月に設立された、石油化学製品・石油製品・食料油等の液体危険物貨物の総合物流センターで、30年にわたり物流倉庫・タンクターミナル事業を行っている双日株式会社のグループ企業である。安全・正確に高い品質を提供する業務を行う上で、それを支えるシステムの安定稼働を推進してきた、同社の保全・システム本部 本部長 寺尾泰氏、管理本部 リスク管理部長 木下真吾氏にmerisisデータセンターサービス利用時の検討ポイントや背景、今後の期待等をうかがった。
はじめに御社の事業内容についてお聞かせください。
当社の事業内容は「物流サービスを通じ社会に貢献する」を経営理念として、1987年から石油化学製品・石油製品・食料油等の液体危険物貨物の物流倉庫・タンクターミナル事業を行っています。需要地に近い川崎コンビナート内という利便性を生かした立地と高機能な入出荷設備があり、6万トンの大型船が着桟可能な桟橋を保有していることでお客様の多様なニーズをカバーしています。
御社の最初のご契約はワークフローサービスのActionPassportで、次がシステム開発でしたね。その後merisisデータセンターサービスとしてファイアーウォール、ウェブサーバー・メールサーバーの移設、さらには回線サービスまでご利用いただきました。ワークフローサービスを利用している会社にシステム開発をご依頼いただいたきっかけはどのようなものでしたか?
ワークフロー(ActionPassport)の導入当時、社内では平行して基幹システム改修の要件定義を進めていました。RFPを出し各社から見積もりを取る段階で、イーネットソリューションズの営業の方に「AS400の開発はできますか?」と聞いたら「できます!是非参加させて下さい!」と言われたのがきっかけです。提案書を見たところ、物流に強いと有名な開発ベンダーと一緒に提案をいただけたことが良かったですね。これはお願いしたいなと思いました。
結果一番の決め手は開発体制、二番目は価格ですね。価格的にも当社の予算内で収まる金額でした。
決め手はこの2つということですが、実際に進めていくにあたって問題点等はございましたか?
最初は特に問題なく予定通りでしたが、当社の基幹システムは昭和62年に作ったものをそのまま社内で改修していたので、ドキュメントが少ないのです。そのため、少し認識相違が出てきて、途中細かいところで何度か手戻り等のトラブルがありました。ただ、結果的にほとんど問題はなかったですね。大部分はイーネットソリューションズさんと開発ベンダーさんですぐに吸収していただいたと認識しています。実際にスケジュールから大きくずれたりもせず予定通りでしたし、稼働後も問題無く動作していますね。
システム開発後にウェブサーバー・メールサーバーの移設とグループウェアの導入をいただいたのですが、元々はどのように運用されていましたか?なにか問題や課題等はありましたか?
ウェブサーバー・メールサーバーはもともと別会社のサービスを利用していたものを御社へ切り替えをお願いしました。その時同時にウィルス対策のソフトウェアも他社から乗り換えました。
以前のサービス会社は問題が起きた時に連絡が取れないことがありました。非常に単価が安いこともあり初期に導入したのですが、トラブル障害時の問い合わせがメールだけなのにメールを出してもすぐに返事がもらえないということがあったので、これは良くないなと思っていました。
合わせてセキュリティ面ですね。今だとプロバイダ側でメールのウイルスチェックも必須ですが、そこが標準サービスではなくすべて有料オプションだったことと、問い合わせの面もあってイーネットソリューションズさんのサービスに乗り換えることになりました。
メールが止まったり、送れなかったりということが起こっていたということですね。やはりメールが安定して使えることが大切ですね。
そうですね。基本社内の情報共有はメールで、メールがないと連絡が取りにくいので今のように安定稼働していることは重要ですね。
親会社が双日様で、セキュリティの面でも厳しく管理が必要とうかがいましたが、具体的にどのようなことでしょうか?
お願いしたのはBCP対策としてのバックアップおよびその遠隔地保管、後はアクセスログの取得ですね。
侵入禁止等、双日グループでのセキュリティレベルの取り決めがあって、定期的に指示があるのですが、関連会社はここまでやって、できない場合は理由を明確にして承認を貰うという決まりがあります。これを昨年全部まとめて御社に依頼して強化しました。
システム改修の時にセキュリティ対策を導入し、その後さらにセキュリティレベルを上げ、侵入禁止の強化等も含めていろいろと増強してきたのですが、複数の会社ではなく、サービスの窓口が一括でお願いできてこちらには非常にメリットになりましたね。
インフラの一番大事なAS400を含めてどういった設備が稼働していらっしゃるのでしょうか?
今は事務系のシステムとしてAS400、ファイルサーバー、ウィルス系管理サーバー、DBサーバー、さらにHMC等ですね。あとは制御系でタンクのレベルや温度を監視し出荷制御するシステムがあり、事務系システムと連携して動いています。
なるほど。時間を効率よく使うために各システムの安定稼働は重要ですね。リモートバックアップサービスのDispatchersをご利用いただいていますがそちらについてはいかがでしょうか。
遠隔地保管は最初からやらなければいけないと考えていたのですが、タイミング良く親会社からの指示があったので着手できました。
それまではAS400だけ月末にバックアップを取って、郵送で他の会社に保管をお願いしていたのですが、日次でバックアップを取れていないので災害時にデータがなくなったらどうするんだということと、ファイルサーバーはNASにしかバックアップしていなかったので、やはりBCP災害時対策として遠隔地のバックアップが欲しかったというところですね。
リモートバックアップサービス Dispatchersの詳細はこちら
ファイルサーバーも容量を多くお使いですか?
元々数百GBくらいの容量ですが、ドキュメントだけでなく動画や写真があったりしますし、また部署によっては結構利用量が多かったりします。
お仕事の中で画像や動画データを利用されるのですか?
動画は少ないのですが、写真は結構使います。
当社の場合は貨物やタンク、倉庫群で廃品等ダメージのある荷物があります。それらはお客様に写真や動画で報告するのですが、その記録はある一定期間保管する必要があるためです。
今はファイルサーバーのリプレイスに取り組んでいただいていますが、それ以外にもネットワークやITシステムの中で今後取り組みたいことはありますか?
最終的にはドラムや缶のバーコード管理がしたいですね。
結局一番いけないのは誤出庫してしまうことです。その時の原因はやはりチェックが漏れるということ。ただ、単純にチェックを強化するというのは時間や人の問題もあって現実的ではないので、最終的にはバーコード管理が良いかなと思っています。
弊社サービスをお使いいただいて3年以上になりますが、印象はいかがでしょうか。
営業の方は明るくて元気ですね。営業の人にはそれが必要だと思います。(笑)
一通り出来上がった後に連絡が無くなるという会社は多々ありますが、イーネットソリューションズさんはいつもたくさんのご提案をいただいていますね。
目に見えないサービスを提供しているからこそ、お客様に直接お会いし、お話をさせていただくことが大事だと思っています。今後もおうかがいしてより良いご提案をさせていただきます。
この度はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。
代表者 | 代表取締役社長 西 利啓 | ![]() |
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従業員数 | 約80名 | |
事業内容 |
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Webサイト | http://www.tokyoyuso.co.jp/ |
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